Fireflies AI 代替ツール比較|TicNoteなど4選
要約
これはFireflies AI 代替ツールを探す人向けの比較です。TicNote・Fathom・Otter.ai・tl;dvを、料金、会議への参加方法、対応言語、アウトプットの観点で比較しました。TicNoteは会議を書類に変える点が際立ちます。Fathomとtl;dvは予算を抑えたいチームに向いており、Otter.aiはもっとも安定したシンプルな文字起こしツールです。
Fireflies AI 代替ツールを探している人の多くは、理由がだいたい同じです。使いきってしまうAIクレジットを気にしたくない、あるいは文字起こし以上の何かが欲しい、という2点に集約されます。ここで比較する4つのツールのうち、編集部が選んだのはTicNoteです。会議の内容をそのまま書類に変える点で、他の3つとは一線を画しているからです。Fathomは予算を抑えたい個人向け、tl;dvは営業コーチングを求めるチーム向け、Otter.aiは4つの中でもっとも安定したシンプルな文字起こしツールとして残ります。
なぜ人はFireflies AIから離れていくのか
不満の中心は、精度の問題ではありません。Fireflies AIの文字起こしは十分に正確で、CRM連携も実用的です。人が代替ツールを探し始めるきっかけは、有料プランでもAIサマリーの生成回数に月ごとの上限があり月の途中で使い切ってしまうことと、すべての通話にボットを参加させる必要があることです。
2つ目の点は見た目以上に重要です。少人数の非公式な打ち合わせにボットが参加すると、話し方そのものが変わってしまいます。ここで比較する4つのうち2つは今もボット参加型で、1つだけがボットを使いません。
4つのツールを表で比較する
上の表は、料金、会議への参加方法、対応言語、連携サービス、そして通話が終わったあとに何が手元に残るかをまとめたものです。5つの料金ページを別々に見るのではなく、1枚の表として並べて初めて見えてくることがあります。
「無料」というラベルが同じでも、中身は同じではありません。Fathomの無料プランは1人で使う分にはほぼ制限がありません。Otter.aiの無料プランは1回の会議が30分までで、朝会には十分でも顧客との商談には心もとない長さです。TicNoteはその中間で、月300分までとなっています。
対応言語数でも差がはっきり出ます。通話のほとんどが英語なら、この差はほとんど気になりません。複数の言語で会議をしているなら、拡張機能経由で120言語に対応するTicNoteが、現時点でもっとも幅広い選択肢です。
TicNote:会議のあとに何が残るかを起点に設計されている
TicNoteはこの中で異色の存在であり、それが編集部の選定理由でもあります。他の3つが会議を「文字起こしして要約する対象」として扱うのに対し、TicNoteは会議をPDFやYouTube動画と並ぶ複数のソースの1つとして扱い、1つのプロジェクトの中にまとめます。搭載されているShadow Agentは、編集カレンダー、比較ダッシュボード、スライド資料、構造化レポートといった実際のファイルを生成し、それぞれに元の発言箇所へのリンクを付けます。
トレードオフも実際にあります。Shadow Agentから本当に使える成果物を得るには、事前にプロジェクトを作り、十分に具体的な指示を出す必要があります。曖昧な依頼をすれば、他のAIツールと同じように、ありきたりなレポートしか返ってきません。無料プランの月300分という上限も、1日に何本も通話を録音する人にはすぐに足りなくなります。
それでも、5件の会議と1件の基調講演をこなした後に金曜までにレポートを仕上げる宿題を抱えた知識労働者にとって、これは具体的な違いになります。最初の下書きが、すでに手元にある状態から始められるからです。
FathomとtI;dv:実用的な中間の選択肢
Fathomの主張はシンプルです。無料プランでも録画とAI要約が無制限で、透かしも入らないというのは、要約機能を有料プランの奥に隠す競合と比べて、かなり太っ腹な条件です。通話履歴に対して会話形式で質問できるAsk Fathomも、録画がある程度たまってくると本当に便利になります。CRM連携やカスタムテンプレートを求めた瞬間にBusinessプランが必要になる、というのが唯一の制約です。
tl;dvは営業チーム寄りに振り切っています。通話履歴全体を横断するAI検索や反論トラッキングは、単純な文字起こしツールというよりGongに近い立ち位置で、しかも価格はその何分の1かに収まります。無料プランは、チーム運用を長く続けるためのものというより製品を試すためのものです。継続利用の決め手になるAI会議レポートやハイライト集は、有料プランに含まれています。
Otter.ai:地味だが安定した選択肢
Otter.aiは、この中で今もライブ文字起こしを主軸に据えているツールです。字幕は通話後ではなく通話中にその場で表示され、話者識別と単語単位のハイライト再生の完成度も高いままです。正確な記録と軽い要約だけを求める人にとっては、この安定感こそが価値であり、弱点ではありません。
弱いのは、文字起こしより先の部分すべてです。AIチャットへの質問回数は有料プランでも上限があり、他の3つが何らかの形で持っている「成果物を生成する」機能はほとんどありません。
実際にどれを選ぶべきか
Fireflies AIへの不満がAIクレジットの上限にあり、もう少しきれいな文字起こしと軽めの分析があれば十分だという人には、Otter.aiかFathomがしっくりくるはずです。文字起こしだけでは結局何も生まれないことに不満があるなら、TicNoteは設定の手間をかけるだけの価値があります。営業チームは特に、tl;dvとFireflies AIを並べて比較する価値があります。どちらも同じコーチング用途を、違う価格帯で提供しているからです。
どのツールが客観的に一番優れているか、という話ではありません。会議を終えたあとに、実際に何をするかという話です。
At-a-glance
| TicNote | Fathom | Otter.ai | tl;dv | |
|---|---|---|---|---|
| 無料プランの内容 | 月300分の文字起こしまで | 録画・AI要約とも無制限、透かしなし | 月300分まで、1回の会議は30分が上限 | 録画・文字起こしとも無制限(1ユーザー) |
| 会議への参加方法 | Chrome拡張機能で取得、ボット参加なし | ボットがZoom・Meet・Teamsに参加 | ボットが参加、通話中はライブ字幕も表示 | ボットがZoom・Meet・Teamsに参加 |
| 文字起こし対応言語数 | 拡張機能経由で120言語に対応 | およそ30言語 | 主に英語、その他は限定的 | 30言語以上 |
| 文字起こし以外に得られるもの | スライド・ダッシュボード・レポートなど出力可能なファイル | 通話履歴全体に対する会話形式の質問応答 | シンプルなAI要約とチャット(利用回数に上限あり) | 営業コーチング用クリップと反論トラッキング |
| 連携できる主なサービス | Google Meet、Teams、Zoom、PDFやYouTubeも取り込み可能 | 有料プランでCRM連携、Slack、Zapier | Zoom、Meet、Teams、Salesforce(Businessプラン) | CRM連携、Slack、Zapier、コーチング用プレイブック |

TicNote
- Shadow Agentが会議やPDF・YouTubeの内容をスライド・ダッシュボード・構造化レポートといった実際のファイルに変換する
- Chrome拡張機能が会議を直接キャプチャするため、ボットが参加する必要がない
- AIの主張はすべて元の発言箇所にリンクされ、根拠をそのまま確認できる
- 会議・PDF・YouTube動画が同じプロジェクト内にまとめて置かれる
- 無料プランは月300分が上限で、ヘビーユーザーはすぐに使い切ってしまう
- 質の高い成果物を得るには、まずプロジェクトを作る手間がかかる(既定フォルダのままでは不十分)
会議のあとに欲しいのが文字の羅列ではなく1つの書類なら、これが選択肢になる。

Fathom
- 無料プランでも録画・AI要約が無制限で、透かしも入らない
- Ask Fathomなら1件の通話でも履歴全体でも会話形式で質問できる
- 独立系レビューサイトでの満足度が一貫して高い
- カスタムテンプレートやCRMフィールド連携はBusinessプラン専用
- チームプランは最低2席からで、1人だけ増やしたい場合には使いにくい
4つの中でもっとも太っ腹な無料プランで、求められる見返りはほとんどない。

Otter.ai
- 通話中にその場でライブ字幕・文字起こしが表示される
- 話者識別と単語単位のハイライト再生ができる
- モバイルアプリが成熟しており、ウィジェットやショートカットも充実
- 無料プランは1回の会議が30分までで、実際の商談には心もとない
- 有料プランでもAIチャットの質問回数は月200回までに制限される
4つの中でもっとも安定したシンプルな文字起こしツールだが、それ以上のものは多くない。

tl;dv
- Zoom・Meet・Teamsを通じて録画・文字起こしが無料プランでも無制限
- 1件の通話だけでなく通話履歴全体を横断してAI検索できる
- 会話比率や反論トラッキングをGong並みの機能で、より低い価格で提供
- 無料プランではAI会議レポートやハイライト集など、継続利用の決め手になる機能が使えない
- コーチング機能が必要になった途端、Businessプランの価格が大きく跳ね上がる
エンタープライズ価格を払わずにコーチング機能が欲しいなら、tl;dvという名前の由来に近い答えになる。
Verdict
今回の4つの中で編集部が選ぶのはTicNoteです。会議を単なる終着点ではなく、書類を作るための素材として扱っているからです。とにかく太っ腹な無料プランと設定不要のシンプルさを求めるならFathomのほうが向いています。通話中のライブ字幕が何より大事ならOtter.aiは今も選択肢になりますし、Gong並みの価格を払わずに営業コーチングの知見が欲しいチームにはtl;dvが最有力です。ただし、これらのどれを選んでも、自分の会議が本来何のためにあるのかを考える手間の代わりにはなりません。
How we tested
この4つのツールは、各社の最新の料金ページ、製品ドキュメント、そしてG2やCapterraで公開されているレビュー平均点(2026年6月末時点で確認)をもとに比較しました。会議への参加方法、無料プランの上限、対応言語数については各社サイトで直接確認しています。カスタムスコアは、これらの集計レビュー評価と、実際に課金の壁に当たるまで無料プランで何ができるかという編集部の実地確認を組み合わせたものです。派手な謳い文句と実際に使える無料プランは、必ずしも一致しないためです。